古い記事なので、各道具等の相場は、あくまで参考程度で。
どうも、店主 寺尾です。
よくメールでシルバーリングの作り方を質問されるのですが、とてもメールでは説明できないので、HPにて作り方を紹介いたします。
今回は、どなたでもマネしていただけるように、出来るだけお金をかけずに市販の道具のみを使ってシルバーリング作りにチャレンジいたしました。
題して「簡単!約1万円で作るシルバーリング」
シルバーリングの作り方といっても、いろいろな技法がありますが、ここでは当店でも主流の基本的な彫金方法で、普段使っている道具ではなく、某東急ハ○ズで購入した道具のみでシルバーリングの作り方を解説しながら紹介いたします。
早速、まずは道具の紹介から。今回使用する道具は、全て市販のもの。
出来る限りお金をかけ無い事がコンセプトなので、必要最低限の道具のみを揃えました。
・ガスバーナー 2,100円
・紙ヤスリ-4枚(#600,#1000,#1500,#2000)- 計360円
・フラックス 1,050円
・耐火レンガ 472円
・鉄芯棒 3,780円
・木づち 420円
・鉄工ヤスリ 1,029円
・銀ロウ 630円
・ピンセット 420円
・銀材 1,029円
合計 11,290円!
あとは、どこの家にでもあるであろう「コップ・メモ紙と油性ペン・ハサミ・爪楊枝」を使用します。
まあ銀材を含めた金額なので、道具だけならほぼ1万円って事で…。
時間がなくて1つのお店で全て揃えたので、ちゃんと探せば恐らく1万円以内に収める事もできます。
経験のある方なら「ホンマに、これだけでできるんか?」って思うでしょうが、いいんです!
あとは「気合い」で作ります。
では、まずは道具の詳細を紹介します。
※当店では、工具の販売は行っておりませんのであしからず。
とりあえず、結果…。
今回は、こんなヤツを作ります。
ごくごくシンプルな指輪。
まっ、どんな指輪を作るにしても基本的な要領はいっしょ。
応用次第でいろんなタイプの指輪が作れます。
これが無いとはじまりません。
今回使用するのは、シルバー950の直径2.5mmの丸線です。
某東急ハ○ズ等に行くと、こういう銀材が売ってます。
幅のある平打リングを作りたい方は板状の銀材もありますので、作りたいリングの形状にあったものを選んでください。
もちろん「シルバー925」もあります。
今回は、たまたま1番安いものを選んだので、シルバー950の丸線を使います。
「これを丸めりゃ指輪でしょ」っていう、簡単な話です。
銀材は、相場で値動きがありますので、タイミングによっては今回のものより安かったり高かったり…。
アウトドアなんかでも使用するガスバーナーです。
今回使用するのは、1500度まで熱する事ができる本格的なコイツです。
特に銀材を溶かす訳ではないので、ホンマはもっと火力の低いものでも問題ありません。
800度くらいの火力があれば十分です。
これも、たまたま行った店の1番安いのがこれだっただけ。
ちゃんと探せばもっと安いバーナーもあります。
要は「銀ロウ」が溶かせるものでいいんです。はい。
ロウ付けする時に銀ロウを流れやすくする為に使うもの。
万能型宝飾用のフラックスです。
プロショップとか行くとアホほど種類がありますが、普通のお店ならこれしかありません。
悩まず迷わず、「フラックス」って書いてあるヤツでOK。
精密ダイヤモンドヤスリのセットです。
目の粗さは#400を選びました。
鉄工用、なかでも軽金属もしくは彫金用のヤスリなら何でも可ですが、ホンマに必要なのは半円型と平板型の2本だけ。
これも、たまたま行った店にセットしかなかったので泣く泣くチョイス。
バラ売りを探せば、もっと安くあげることもできますね。はい。
いわゆる耐水ペーパーってヤツです。
今回使用するのは、#600・#1000・#1500・#2000の4枚。
#1500は無くてもいいかなって感じですが、1枚100円しないので、今回はこの4枚を選びました。
細い指輪を作る時はそんなにキズが気になりませんが、幅のある平打リングを作る時は最低この4枚くらいは必要です。
なんだかんだ磨きの作業が1番時間かかります。
銀と銀をくっつける為に使います。要は溶接みたいなもの。
今回使用するのは「早ロウ」です。
銀ロウは溶ける温度の違う物が何種類もあります。
これは、何度もロウ付けする場合に最初につけたロウが溶けてしまわないように溶ける温度の高いものから順番にロウ付けしていく為のものですが、今回は1度のロウ付けなので、1番低温で溶ける「早ロウ」です。620度で溶けます。
ここでバーナーとの絡みが出てくる訳ですね。
今回使用するのは、ハーフサイズのもの。
ロウ付け作業でガスバーナーを使用する時に使います。
いわゆる普通のレンガサイズのものもありますが、今回作るのは指輪なので、省スペース&安価って事でハーフサイズをチョイス。
逆作動式ピンセットです。
一般的なピンセットは、つまむと閉じますが、これはつまむと開きます。
熱した銀をつかむ為に使うので、耐熱の物をチョイス。
別に直型(普通の)ピンセットでもいいですが、うっかり熱した銀を落としてしまうと大惨事なので、グリップのしっかりした逆式のものを今回は使用します。
間違っても割り箸などで代用しないでください。…燃えます。
今回使用するのは、1寸サイズのもの。
指輪を整形するのに使用するので、あまり大きいものは必要ありません。
銀材をあまりキズつけずに叩くために木製のハンマーを使用します。
金属製のハンマーはだめですよ。…銀がボコボコになりますから〜。
※逆に表面に鎚目を付けたい場合は、金属製のハンマーで叩くと鎚目がつきます。
焼きの入った固い芯金棒です。
これもいろいろ種類があるんですが、今回使用するのはサイズ目盛りの入った、気の利いたヤツです。たまたま行った店にはこれしかなかった…。
もちろん、もっと安価な目盛り無しタイプのものでも十分OK。
…これが1万円をオーバーした1番の原因だな。
さあ、では「早速作ってみよー!」
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